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断熱等級とは??
こんにちは☀
昨日の夜はすごい雨と雷でしたね⛈
少しの雨なら洗濯物を干してしまおうかな…
なんて考えていましたが、干さなくて正解でした✨
気温もだいぶ上がってきたので、
冬布団やコタツなどもしまっていけるように、
少しずつ進めていきたいですね( *´艸`)
さて今回は、断熱等級についてお話していこうと思います。
家を建てる際には、快適で安心できる暖かい空間が欲しいですよね!
断熱性能が高ければ、暖房費の節約にもつながります👏
だからこそ、断熱等級について理解しておくことは大切です。
それでは、わかりやすく簡単にまとめていきます💨
断熱等級とは
断熱等級は、「暖冷房にかかる一次エネルギー消費量をどれだけ削減できるか」をもとに分類されています。等級が高くなるほど、住みやすく地球に優しい住宅であることを示します。等級は1~7の7段階あり、数字が大きいほど断熱性が高いです。
断熱等級1~7の違い
断熱等級 | 概要 |
断熱等級1 | 昭和55年 基準に満たないもの(無断熱) |
断熱等級2 | 昭和55年 旧省エネ基準 |
断熱等級3 | 平成4年 新省エネ基準 |
断熱等級4 | 平成11年 次世代省エネ基準 |
断熱等級5 | ZEH水準 |
断熱等級6 | HEAT20 G2レベル※¹ |
断熱等級7 | HEAT20 G3レベル※¹ |
※¹・・・5地域の基準値はHEAT20の断熱性能水準とは異なります。
基準等級の変更予定
2025年には、現行の一次エネルギー消費量、断熱等性能の等級4が適合義務化される予定です。建築基準法の適合義務基準は、性能表示の等級1に相当するため、現行の等級4は等級1に格下げとなります。また、2030年には省エネ基準の水準が引き上げられ、断熱等級5が最低等級になる予定です。
断熱等級を高くするメリット
1、快適な室温を保ちやすくなす
断熱等級は、高くすればするほど熱の出入りが少なくなります。家全体が魔法瓶のようになり屋内の温度変化が小さくなるので、一度快適で健康的な室温にすると維持しやすくなります。
2、ヒートショックリスクを低くする
家の断熱性能を高めると、家の中の温度変化が小さくなるため、ヒートショックのリスクを低くし、、ストレスの軽減にも繋がります。
※ヒートショックとは
急激な温度変化で血圧が大きく上下し、心筋梗塞や脳卒中などが起こることを言います。
3、光熱費を抑えられる
一度快適な温度になればそこから変化しにくくなるため、暖房の温度を高くしたり、冷房の温度を低くしたりしなくても部屋の温度を快適に保ちやすくなります。その結果、光熱費を抑えることが出来ます。さらに、一度適温になった室内温度は冷暖房を消しても長時間維持することができます。
断熱等級を高くするデメリット
1、コストがかかる
断熱対策を施するためには、高い精度での設計や施工が求められるため断熱対策をしない場合と比べて、コストが高くなる傾向にあります。断熱等級を高くするにつれて必要な断熱材の種類や厚さなども変化するので、材料コストも大きくなると考えます。
2、空気がこもりやすい
断熱等級の高い住宅は室内外の空気が出入りしにくいため、換気が悪くなりハウスダストも部屋にとどまってしまい、人によってはアレルギーや喘息の症状がでやすくなることもあります。しかし、今は換気システムの設置が義務付けられているので、換気口の定期的な清掃やメンテナンスを行い、正しく使用をしていれば問題はありません。
3、石油ストーブが使えなくなる
断熱性の高い住宅は同時に気密性も高いため、一酸化炭素中毒の恐れがある石油ストーブは基本的に使用できません。どうしても使用したい場合は、1時間に1回窓を開けるなどして頻繁に空気の入替をする必要があります。
4、内部結露のリスクがある
断熱性能の高い家では、内部結露が発生するリスクがあります。内部結露が起こると、柱や梁などの木材が腐食したりカビやダニが発生したりと、家の寿命を縮めることにつながります。
※内部結露とは
外と室内の温度差によって壁の内部や床下、天井裏など目に見えない部分に空気中の水蒸気が冷やされて水滴がつく現象です。
断熱等級5以上は長期優良住宅に認定される
長期優良住宅とは都道府県知事や町村長が認定した高品質な住宅のことです。長期優良住宅は、次世代にわたって安全かつ快適に暮らすことができます。2022年10月より断熱等級5以上が長期優良住宅の基準の一つになりました。
長期優良住宅の認定で得られるメリット
✅長期間快適に暮らせる住まいが手に入る
✅住宅ローン金利の優遇措置
✅地震保険料の割引
✅不動産所得税・登録免許税などの減税
✅固定資産税の減税期間の延長
✅住まいの資産価値の向上
✅地域型住宅グリーン化事業の補助金を受けられる場合がある
引用:ノークホームズ
断熱性能を表すUA値
UA値とは断熱性能を表す数値のことで、建物の表面(外皮)を介してどのくらい熱が逃げやすいのかを数値化したものです。数値が高いほど熱が逃げやすいということになり、数値が低いほど熱が逃げにくい断熱性の高い家であると言えます。UA値は断熱性能等級の基準ともなっていて、たとえば等級5は東京なら0.6、札幌は0.4という数値が定められています。この数値以下でないと、断熱性能等級5ではなくなってしまいます。
省エネ等級との違い
断熱等級と似た指標に「省エネ等級」があります。省エネ等級とは、断熱等級だけでなく、一次エネルギー消費量等級(住宅が1年間に消費するエネルギー量を表す基準)もあわせて評価します。
断熱性能はHEAT20 G1・G2・G3でどのくらい異なるのか
断熱性能と冷房期の平均日射熱取得率 |
1地域 |
2地域 |
3地域 |
4地域 |
5地域 |
6地域 |
7地域 |
8地域 |
|
HEAT20 G3 |
UA |
0.20 |
0.20 |
0.20 |
0.23 |
0.23 |
0.26 |
0.26 |
- |
等級7 (ZEH水準を上回る等級) |
UA |
0.20 |
0.20 |
0.20 |
0.23 |
0.26 |
0.26 |
0.26 |
- |
ηAC |
- |
- |
- |
- |
3.0 |
2.8 |
2.7 |
- |
|
HEAT20 G2 |
UA |
0.28 |
0.28 |
0.28 |
0.34 |
0.34 |
0.46 |
0.46 |
- |
等級6 (ZEH水準を上回る等級) |
UA |
0.28 |
0.28 |
0.28 |
0.34 |
0.46 |
0.46 |
0.46 |
- |
ηAC |
- |
- |
- |
- |
3.0 |
2.8 |
2.7 |
5.1 |
|
HEAT20 G1 |
UA |
0.34 |
0.34 |
0.38 |
0.46 |
0.48 |
0.56 |
0.56 |
- |
等級5 (上位等級) |
UA |
0.40 |
0.40 |
0.50 |
0.60 |
0.60 |
0.60 |
0.60 |
- |
ηAC |
- |
- |
- |
- |
3.0 |
2.8 |
2.7 |
6.7 |
|
ZEH |
UA |
0.40 |
0.40 |
0.50 |
0.60 |
0.60 |
0.60 |
0.60 |
- |
等級4 (省エネ基準) |
UA |
0.46 |
0.46 |
0.56 |
0.75 |
0.87 |
0.87 |
0.87 |
- |
ηAC |
- |
- |
- |
- |
3.0 |
2.8 |
2.7 |
6.7 |
省エネ基準の地域区分
省エネ基準は、日本を8つの地域に分け各地域ごとに定めた「UA(ユーエー)値」と「ηAC(イーターエーシー)値」とクリアした上で、設備機器も含めた住宅全体の省エネを評価するものです。
✅UA値
住宅全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す値。UA値が小さいほど熱が逃げにくくなり、断熱性能の高い住宅ということになります。
✅ηAC値
窓から直接入る日射による熱と窓以外からの日射の影響で熱伝導により入る熱を評価した冷房期の指標になります。
※愛知県は地域区分「5.6地域」となります。
ZEH水準とは
ZEH住宅とするための外皮の断熱性能と一次エネルギー消費量の基準を定めたものです。ZEHとは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略です。年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅のことです。
※住宅の外皮とは
屋根、天井、壁、床、ドアなど住宅の内外の境界になる部分のことです。外皮性能とは、この住宅の外皮の断熱性能や日射遮蔽性能等を表す用語で、外皮性能が高いほど住宅内外で熱の出入りが起こりにくくなります。
HEAT20とは
2009年発足の「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略で、同時に同団体が設けた建築物の省エネルギーと室温の2つを指標した外皮性能水準のことです。HEAT20は、屋根、床、窓などの「外皮」と呼ばれる部位について、断熱、遮熱などといった性能の評価基準を設定しています。ZEH水準よりも厳しい、G1・G2・G3の3段階の住宅外皮水準を制定しています。
HEAT20とZEHとの違い
ZEHとは、エネルギー削減・省エネ化のために国が定めた施策で、HEAT20とは異なります。ZEHは「断熱」「省エネ」「創エネ」によって年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロ以下にする住宅のことをいいます。
断熱等級が高い家を建てる時のポイントと注意点
1、通風計画を合わせて検討する
断熱等級が高くなれば住宅の気密性も高くなっていきます。屋内に熱や湿気を閉じ込めることになるので、カビやダニが発生したり結露が起こりやすくなる可能性があります。そのため断熱性が高い家を建てる時には、あわせてきちんと通風計画を検討することが大事になります。
2、高断熱・高気密の家づくりは経験値のある会社に依頼する
断熱性能を高めるためには、気密性を高めて熱の出入りをできるだけ少なくしなければいけません。いくら高性能の断熱材を使用しても、ダウンライトやコンセントを取り付けた時に開けた穴やサッシの隙間風が入るようでは効果が落ちてしまうためです。
3、ZEH基準を満たし補助金制度を活用する
現在国では、ZEH住宅の普及に力を入れており、色々な補助金制度があります。ZEHとは、太陽光発電などを用いて生活するうえで必要とするのと同等、またはそれ以上のエネルギーを自ら生み出す住宅のことをいいます。
4、窓の影響をよく考える
南側に大きな窓を設けて日差しを入れたいと考えている人は少なくありませんが、窓は住宅において熱の出入りがもっとも多い場所になります。そのため断熱性能を高めたいなら、窓の大きさとガラスの種類への配慮も必要になります。
引用:R-house浜松中央
まとめ
いかがでしたでしょうか?
断熱性の高い家を建てることで、人々に良い影響をもたらし、
ヒートショックのリスクも減らすことができるのはメリットですよね😊
また、電気代なども節約できるためいいことたくさんです!!
初期費用がかかってしまうなどのデメリットもありますが、
節約につながるなら…なんて考えてしまいますよね(笑)
ですが、すべて断熱性能をよくしたからといって完璧とは限りません💦
家を建てる際には、家族としっかりと相談をして後悔のないお家づくりをしてくだい!
わからないことや聞きたいことなどがありましたら、何でもお気軽に庄南工業へご相談ください🎵
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