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外壁材、結局どれがいい?種類・耐久性・メンテナンスまで比べてみました
家づくりで、外観の印象を大きく左右する「外壁」。
色やデザインももちろん大切ですが、外壁は家が建ってから何十年も、雨や風、紫外線にさらされ続ける部分です。
家づくりをしていると、
「サイディングって何年くらいもつの?」
「ガルバリウムはメンテナンスが少ない?」
「塗り壁ってひび割れない?」
「タイルならメンテナンスフリー?」
こんな疑問も出てくると思います。
今回は、住宅で使われる代表的な外壁材について、見た目だけではなく、耐久性や将来のメンテナンスまで含めて見ていきます。
まずは、それぞれの特徴をざっくり比較
■ そもそも、住宅の外壁にはどんな種類がある?
戸建住宅で使われる代表的な外壁材には、
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・塗り壁
・タイル
などがあります。
それぞれ見た目が違うだけではありません。
初期費用、メンテナンス方法、将来的に手を入れる可能性がある部分なども違います。
■ 1.窯業系サイディング

戸建住宅でよく使われる外壁材のひとつです。
セメント質と繊維質などを原料として板状に成形したもので、木目調、石目調、塗り壁調など、デザインやカラーの選択肢が
非常に多いのが特徴です。
ただし、
「サイディングは10年で必ず塗り替え」とは限りません。
一般的な窯業系サイディングでは、10~15年程度を一つの目安として塗り替えやシーリングのメンテナンスが必要とされてきました。
一方、現在は塗膜の耐候性が高い商品も増えています。
例えばニチハでは、「変色・褪色30年保証」に対応する高耐候商品もあります。
もちろん、これは「30年間何もしなくていい」という意味ではありません。
保証には条件があり、外壁本体だけでなく、シーリングや付属部材などの点検も必要です。
つまり、
「窯業系サイディングだから何年もつ」ではなく、
どの商品を選ぶのかまで確認することが大切です。
同じ「サイディング」でも、選ぶ商品によって将来のメンテナンス計画は変わってきます。
■ 2.金属系サイディング

ガルバリウム鋼板などを使った金属系の外壁材です。
シャープでシンプルなデザインと相性がよく、比較的軽量なのも特徴です。
最近の住宅では、ブラックやグレーなどの金属系外壁を見かけることも多くなりました。
ただし、
「ガルバリウムだから錆びない」
「金属だからメンテナンス不要」
というわけではありません。
塗膜の状態、傷、錆、シーリングなどを定期的に確認する必要があります。
また、海岸に近い地域など、建物が建つ環境によっても劣化条件は変わります。
そのため金属系についても、
「何年もつ」と年数だけで判断するより、商品・立地・施工方法・メンテナンスを含めて考える必要があります。
■ 3.塗り壁

塗り壁の魅力は、やはり独特の質感です。
サイディングとは違い、広い面を連続して仕上げられるため、継ぎ目の少ない外観をつくりやすく、職人の仕上げ方によって表情を出すこともできます。
一方で、塗り壁もすべて同じ性能ではありません。
使用する材料、下地、仕上げ方法などによって性能やメンテナンス方法が変わります。
そのため、
「塗り壁は○年で塗り替え」
と一律には言えません。
汚れ、色あせ、ひび割れなどの状態を確認しながら、その家に使われている材料や工法に合わせてメンテナンスを考える必要があります。
■ 4.タイル

そして、よく聞くのが、
「長い目で見たら、タイルが一番いいんじゃない?」
という話です。
確かに外装タイルは耐久性が高く、素材そのものの色あせや劣化が比較的少ないことが大きな特徴です。
そのため、将来のメンテナンス負担を考えてタイルを選ぶ方もいます。
ただし、ここで知っておきたいことがあります。
■ タイル=メンテナンスフリー、ではありません
外壁は「タイルだけ」でできているわけではありません。
タイルを支える下地や接着剤・張付け材、目地なども含めて、一つの外壁を構成しています。
経年や施工状態などによって、ひび割れ・浮き・剥がれなどが発生する可能性もあり、状態確認や適切な補修が必要になる場合があります。
つまり、
「タイルそのものの耐久性が高いこと」と、
「外壁全体が永久にメンテナンス不要であること」は別の話です。
また、タイルは一般的に新築時の費用が高くなりやすいため、初期費用と将来の維持管理の両方を見て検討することが大切です。
■ じゃあ、何年くらいでメンテナンスするの?
ここが一番気になるところだと思います。
でも実は、
「この外壁なら〇年で必ずメンテナンス」
とは言い切れません。
特に現在の外壁材は、商品による性能差が大きくなっています。
例えば窯業系サイディングでも、一般的には10~15年程度を一つの目安として塗り替え等が検討されてきましたが、
高耐候商品ではメンテナンスサイクルを長くすることを想定した製品もあります。
さらに、外壁本体はまだ大丈夫でも、
・シーリングが劣化している
・一部にひび割れがある
・金属部材に錆が出ている
ということもあります。
だから大切なのは、
「〇年経ったから工事する」ではなく、
「定期的に状態を確認する」ことです。
■ 「外壁塗装は〇万円」も、そのまま比べないで
もう一つ知っておいてほしいのが、メンテナンス費用です。
インターネットで検索すると、
「30坪の住宅なら外壁塗装〇〇万円」
といった情報を見かけることがあります。
でも、
「延床面積30坪=外壁面積が同じ」
ではありません。
同じ30坪の家でも、
・建物の形
・1階、2階それぞれの大きさ
・外壁の凹凸
・窓などの開口部
・バルコニー
・シーリングの長さ
・外壁の劣化状態
・使用する塗料や材料
・足場を組む条件
などによって、工事内容も金額も変わります。
外壁面積が多ければ、当然使用する材料も施工する手間も増えます。
だから、
「30坪だから〇万円」
という数字だけで、その見積もりが高い・安いと判断することはできません。
価格を見るときは総額だけでなく、
「何㎡を、どんな材料で、どこまで施工する工事なのか」
まで確認することが大切です。
■ 結局、どの外壁材が一番いい?
ここまで読んで、
「じゃあ結局、どれを選べばいいの?」
と思われるかもしれません。
でも、これは何を大切にするかによって答えが変わります。
初期費用を抑えたい。
デザインを大切にしたい。
将来のメンテナンス負担を減らしたい。
質感にこだわりたい。
30年間にかかる費用まで考えたい。
優先順位は人それぞれです。
そして外壁材は、同じ種類でも商品によって性能が違います。
だから、
「タイルが一番」
「サイディングなら安い」
「ガルバリウムなら長持ち」
と、外壁材の名前だけで決めないこと。
商品そのものの性能、施工方法、建てる場所、そして将来必要になるメンテナンスまで含めて選ぶことが大切です。
■ 家は、完成した日がいちばんきれい。
外壁を選ぶとき、どうしても完成したときの色やデザインに目が行きます。
でも、その家で暮らすのはそこから先。
10年後、20年後、30年後にどうなっているか。
そこまで少し想像して外壁を選んでみると、家づくりの選択は変わってくるかもしれません。
















